保険会社が兵糧攻めをして加害者との示談を急ぐことはよく経験することです。

 

保険会社が当初は治療費や休業損害を支払っていてもある時点から症状は固定しているはずだから治療費や休業損害の支払いを打ち切ると言ってくることもあります。被害者の担当医がもっと治療をすればよくなると診断をしていてもそのような態度に出てくることがあります。そして保険会社はわずかな示談金で示談をしようとしてきます。

 

RSD(複合性局所疼痛症候群)とかCRPS(反射性交感神経性ジストロフィー)と呼ばれている病気があります。交通事故による外傷が軽微なものでも事故後しばらくしてからナイフで切り裂かれるような疼痛を覚え、皮膚が紫色に膨れあがる病気です。

滅多にない病気ですが、被害者の担当医が上記の診断をしても保険会社は顧問弁護士をたてて詐病だから治療費も休業損害も出せないと言ってきたことがありました。そしてわずかな見舞金だけで示談をしようとしてきました。

 

このような保険会社の兵糧攻めにあった場合目先の示談金に惑わされて安易な示談はしないでください。直ちに当事務所に相談して下さい。

 

保険会社は被害者に弁護士が付くだけで態度を変える場合があります。保険会社の態度が変わらない場合は裁判所の力を借りて保険会社に仮払いをさせることも可能です(仮払い仮処分)